当社グループは、「環境ビジョン2050」において「自然共生社会への貢献」を掲げ、原材料も含めたバリューチェーンマネジメントを通じて、化学物質による生態系への影響を最小化する取組みを推進しています。原材料の調達から廃棄までの製品ライフサイクル全体で化学物質の環境負荷低減に取り組むとともに、製造工程では適正管理と排出抑制を徹底し、製品中の化学物質については設計・開発段階から法令および顧客要求への適合を確保しています。
当社グループの製造工程で使用する化学物質については、GHS対応ラベルの表示やSDS(安全データシート)を活用して取扱注意事項や適用法令を確認し、運用管理しています。また、PRTR法※に則り、該当物質の取扱量、移動量、排出量の把握に努めています。なお、2025年度の実績については、「ESGデータ集」をご覧ください。
※ PRTR法:特定化学物質の環境への排出量の把握等および管理の改善の促進に関する法律
大気汚染防止法等の国内関係法令に基づき、揮発性有機化合物(VOC)の排出量削減に取り組んでいます。国内拠点では売上高原単位でのVOC排出量削減目標を設定し、継続的な改善を進めています。
2025年度は、国内グループ会社数の増加等の影響によりVOC排出量は増加し、売上高原単位は前年度比1%の増加となりました。今後も、生産工程における排出抑制に加え、対象物質の使用量削減を推進していきます。
当社グループは、主要拠点およびグループ会社において製品含有化学物質の管理体制を構築し、製品環境規制の動向や環境リスクを把握した上で、重要性に応じた対策を実施しています。また、2009年からCMP※1に参加し、chemSHERPA※2の管理対象物質リストに基づく製品環境点検を継続的に実施しています。
2025年度には、欧州REACH規則の対応として、第35次SVHCまでの認可対象候補物質(253物質)を対象に点検を実施しました。点検を通じて製品含有化学物質の情報を把握・管理するとともに、法規制の動向を踏まえたデータの更新・蓄積を行うことで、迅速なお客様対応を実現しています。さらに、chemSHERPAを活用し、製品含有化学物質情報の管理およびお客様への情報提供にも対応しています。
※1 CMP(Chemical and circular Management Platform):製品含有化学物質・資源循環情報プラットフォーム(旧JAMP)
※2 chemSHERPA(chemical information SHaring and Exchange under Reporting PArtnership in supply chain):製品含有化学物質の情報を川上企業から川下企業までサプライチェーン全体に伝達する情報伝達共通スキーム(CMPが運用)
当社グループでは、グリーン調達に関するパートナー(取引先)への具体的な依頼事項をまとめた「古河電工グループグリーン調達ガイドライン」において、当社グループが調達する原材料・部品・中間製品等の製品含有化学物質管理について記載しています。パートナーには製品含有化学物質管理体制を構築いただき、調達品に含まれる化学物質の適切な管理を求めています。管理対象物質はchemSHERPA管理対象物質リストの最新版を基本とし、当社グループ製品を上市する国・地域の法規制や、業界団体およびお客様の要求する基準に適合した資材を調達しています。