Environment 環境

廃棄物削減、資源の有効活用

廃棄物削減、資源の有効活用

基本的な考え方

当社グループは、「環境ビジョン2050」において「水・資源循環型社会への貢献」および「自然共生社会への貢献」を掲げ、バリューチェーン全体での再生材の利用促進と生態系への影響の最小化に取り組んでいます。資源循環の推進にあたっては、気候変動や生物多様性との相互影響も踏まえながら、資源利用効率の向上および廃棄物発生の抑制を図り、持続可能な資源循環型社会の実現に貢献していきます。
また、これらの取組みの実効性を高めるべく、「環境目標2030」において、金属・プラスチックの有効活用を図るため、「新材料使用量」および「ワンウェイプラスチック使用量」の2030年度目標を設定しています。

範囲 基準年度 環境目標2030
2030年度
新材料使用量(原単位) 古河電工グループ
(単体+国内グループ会社
+海外グループ会社)​
2020年度 △10%以上
ワンウェイプラスチック使用量(総量) 2020年度 △25%以上

取組み

廃棄物等総発生量の削減

廃プラスチック裁断屑の分別・再資源化や梱包材の通い箱化を推進するなど、廃棄物発生の抑制に継続的に取り組んでいます。その結果、2025年度の国内における廃棄物等総発生量の売上高原単位は、2020年度比で27.3%削減となり、着実に改善が進みました。
なお、廃棄物等総発生量は2024年度から増加していますが、事業活動の拡大に伴う増加であり、売上高当たりの発生量は低減していることから、資源利用効率の向上および廃棄物等の発生抑制に向けた取組みは進展しています。

廃棄物等総発生量と売上高原単位

金属・プラスチックの資源循環・有効活用

新材料の使用量削減

金属・プラスチックの有効活用を図るため、再生ポリプロピレンを100%使用した製品の開発をはじめ、再生材の利用拡大や材料使用の効率化を推進し、新材料の使用量削減に取り組んでいます。その結果、2025年度の金属・プラスチックにおける新材料使用量の売上高原単位(単体)は、2024年度と同水準を維持し、2020年度比で34%削減となりました。継続的な削減効果が定着していることから、資源循環の取組みは着実に進展しています。

新材料使用量と売上高原単位(単体)

ワンウェイプラスチックの把握と使用量削減

ワンウェイプラスチック使用量(購入量)を継続的に把握し、その削減に取り組んでいます。なお、2025年度の単体におけるワンウェイプラスチック使用量(購入量)​は、2020年度比で17 %削減となりました。

ワンウェイプラスチック使用量(購入量)(単体)​

TOPICS:生分解可能な包装材の活用

当社の情報コンポーネント領域におけるファイテル製品事業部門では、パートナー(取引先)との協働で精密機器に利用可能な生分解性パルプ材の個装ケースを開発し、プラスチック製個装ケースからの切り替えを開始しました。天然素材を利用した生分解可能な個装ケースへの順次切り替えにより、輸送後に廃棄されるワンウェイプラスチックを減らし、資源の有効利用および廃棄時の温室効果ガス排出量を削減していきます。

プラスチック廃棄物等総発生量の削減

当社では、廃材の分別強化や再利用の促進、工程内でのリサイクルの拡大などにより、プラスチック廃棄物等の発生抑制に取り組んでいます。
2025年度のプラスチック廃棄物等総発生量(単体)は3,761トンとなり、2020年度比で6%削減となりました。また、国内全体(単体および国内グループ会社)の総発生量は7,491トンとなり、売上高原単位は2020年度比で39.5%削減と大幅に改善しました。前年度は単体の発生量が増加するなどの課題がありましたが、これらの取組みにより改善に転じており、資源循環の推進と廃棄物発生抑制の取組みが着実に進展しています。

プラスチック廃棄物等総発生量と売上高原単位(単体)

サーキュラーエコノミーの実現に向けた取組み

当社グループでは、サーキュラーエコノミーの実現に向けた技術開発を行うとともに、社内外のパートナーシップを通じた事業活動を推進しています。

リサイクル・省資源化技術の研究開発

当社グループの強みである「メタル」および「ポリマー」の技術力を生かし、金属および樹脂(プラスチック)のリサイクルや省資源化を可能とする技術の研究開発に取り組んでいます。
2026年度に設立した基盤研究所内に設置したサーキュラーエコノミーデザインセンターを中核として、再生材の高品質化や適用領域の拡大、資源循環を前提とした製品設計(Design for Circularity)の推進など、研究開発を体系的に強化しています。今後も、バリューチェーン全体での資源循環の実現に向け、リサイクル技術および省資源化技術の高度化に取り組んでいきます。

外部パートナーとの共創による事業活動

当社グループでは、外部パートナー(取引先)との技術や資源の融合を通じて良質なエコシステムを構築することによるサーキュラーエコノミーの実現を目指し、事業活動を推進しています。

TOPICS:再生銅の活用による資源循環の推進

当社グループは、パートナー(取引先)との連携により、廃家電由来の再生銅を製品原料として活用する資源循環スキームを構築しました。これまで主に銅地金として再精錬されていた銅資源を、分離・選別技術の高度化により直接製造工程に活用することで、資源の有効利用を促進しています。
本スキームにより、従来の新地金を使用した場合と比較して温室効果ガス排出量を約8%削減する効果が確認されており、資源循環の推進と気候変動対策の両立に貢献しています。今後も、バリューチェーン全体での再生材利用の拡大を通じて、資源循環型社会の実現と環境負荷低減に取り組んでいきます。

再生材を活用した製品開発・販売

当社グループでは、銅および樹脂(プラスチック)において再生材を活用した製品の開発・販売を推進しています。これらの製品については、外部認証の取得や環境負荷低減効果の定量化を通じて、環境性能の可視化と信頼性の向上を図っています。
2025年度は、再生材の活用をさらに高度化し、バリューチェーン全体での資源循環の取組みを推進しました。具体的には、リサイクル銅を活用した材料の適用拡大や再生材含有率の向上に加え、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減(CO₂排出削減等)の評価を進めています。今後も、再生材の利用拡大と環境価値の可視化を両輪で推進することで、資源循環型社会の実現と環境負荷低減に貢献していきます。

TOPICS:古河電工エコテック株式会社における電線・光ケーブルのリサイクル

グループ会社の古河電工エコテック株式会社(以下、FETEC)では、廃電線や廃光ケーブルを金属とプラスチックなどに分別し、資源として再利用するリサイクル事業を展開しています。
FETECが独自に構築した回収システムを活用し、導電材料である銅などの金属類は100%に近いリサイクル率を実現し、被覆材料についても再生プラスチックとして再び電線被覆に活用するなど、資源循環の高度化を進めています。さらに、素材の分別精度を高める技術や、リサイクル資源の用途拡大に向けた応用技術の開発にも積極的に取り組んでいます。また、リサイクル過程で生じる残渣物についても、埋め立て処分に頼らず、代替エネルギー源や製鉄所の原料として有効活用することでCO₂排出削減にも貢献しています。
こうした取り組みを通じて、電線・ケーブル廃棄物の「ゼロエミッション」の実現を目指し、持続可能な資源循環型社会の構築に挑戦し続けています。

イニシアチブ等への参画・賛同

関連データ

株式会社ディ・エフ・エフ, サステナビリティ推進室, 環境部